自毛植毛の効果とは?

  1. 親和クリニック名古屋院
  2. 親和クリニック名古屋院コラム
  3. 自毛植毛の効果とは?

薄毛の唯一の治療法として人気の「自毛植毛」。一度は耳にしたことはあるけれど、いまいちどんなものなのか分からない…という方も多いのではないでしょうか。こちらでは自毛植毛の仕組みや効果について解説しております。

自毛植毛とは?

自毛植毛とは?

自毛植毛とは、AGAになりにくい側頭部や後頭部に生えている「自分自身の毛髪」を皮膚組織ごと、おでこやつむじなど薄毛が気になる箇所へ移植する方法です。皮膚組織ごと移植することで組織内の毛母細胞は生き続け、これまで通り毛髪が成長し続けるのです。一度の移植で確実に薄毛を治すことができるとして注目を集めています。自分自身の毛髪を使うため、拒絶反応がないことも大きなメリットでしょう。また、カツラや増毛などと違い特別なメンテナンスは必要ありません。カラーやパーマもできるため、今まで通りの自分の髪としてヘアスタイルを楽しむことができます。

自毛植毛のメリット

・自身の毛髪を使うため拒絶反応がない

・一度の施術で完了し、特別なメンテナンスが不要

・移植した毛髪も成長し、半永久的に生え変わり続ける

・増毛と違い、毛髪がない箇所への移植が可能

毛髪の全体数が増えるわけではない

毛髪の全体数が増えるわけではない

自毛植毛は、髪の毛の全体数を増やす手術ではありません。もともとある側頭部や後頭部の自分自身の毛髪を薄毛部分へお引越しをする手術です。移植元が薄くなるのでは…と心配になるかもしれませんが、そもそも後頭部や側頭部は毛量が多いため、そこまで気にするほどではありません。ただし、採取できる量には限度があります。また、採取する際には皮膚組織ごと取り出しますので、一度採取した部分からは二度と髪の毛は生えてきません。そのため偏りが出ないよう、広範囲から自然に見えるよう間引いていきますのでご安心ください。

半永久に自分の髪が生え変わる

自毛植毛の最大のメリットは半永久的に自分の髪が生え変わり続けることでしょう。AGAの影響がない後頭部や側頭部にある強い毛根を移植するため、生着すれば通常の髪と同じように伸びますし、一度抜けても何度でも生え変わります。

なぜ自分の髪が生え続けるのか?

なぜ自分の髪が生え続けるのか?

なぜ自毛植毛をすると、自分の髪が生え続けるのでしょうか?
その仕組みを理解するために、薄毛(AGA)がどのようにして起こるのかを知っておきましょう。多くの男性がAGAの悩みを抱えており、年齢を重ねるごとにその割合は増えていきます。毛周期を繰り返していく中で成長期が短くなることによって、おでこなどの生え際や頭頂部の毛髪が軟毛化して細く短くなり、やがては抜け落ちていきます。この成長期を阻害するのが、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)という存在です。毛包の中にある酵素(Ⅱ型5αリダクター)と、毛細血管に存在する男性ホルモン(テストステロン)の2つが結びつくとDHT(ジヒドロテストステロン)が生成され、さらに、ホルモンレセプターと結合されます。この結合によって、毛髪の成長を抑制する「TGFβ1」や脱毛因子に指令を出す「FGF-5」が活発化され、脱毛が起こるのです。つまり、脱毛の元凶となるのはこのDHT(ジヒドロテストステロン)で、生え際や頭頂部などAGAの脱毛箇所には、高濃度のDHTが存在することが分かっています。

後頭部の毛髪を移植する

一方、後頭部や側頭部の毛髪にはDHT(ジヒドロテストステロン)と結びつくホルモンレセプターはほとんど見られず、AGAの影響がありません。そのため、自毛植毛ではこのAGAの影響を受けにくい側頭部や後頭部の毛髪を、毛母細胞を含む「毛包」と呼ばれる組織ごと採取して移植します。

毛根組織は元の性質を維持

このように採取したグラフトを薄毛の部分に植え込みますが、組織の中の毛母細胞はずっと生き続けているため、移植した後も血液が供給、循環します。生着すればこれまで通りAGAでも毛髪は生え、成長し続けるのです。

自毛植毛の効果を実感できるタイミングは?

自毛植毛の効果を実感できるタイミングは?

自毛植毛をしても、すぐに生え揃う訳ではありません。髪がふさふさになり、十分に成長するまでにある程度の期間が必要になります。毛髪は1ヶ月で約1cm前後伸びます。髪がふさふさになったと思うのは3~4cmくらいですから、単純計算で約3ヶ月ほどかかります。また、移植した毛根がヘアサイクルを整えようとするため、一度移植した毛髪は全て抜け落ちます。手術後3ヶ月ほどで髪が抜け落ち、再び髪が生えてきます。6ヶ月を過ぎたあたりで自毛植毛の効果が実感でき、1年ほど経つと移植した毛髪の長さ・太さ・密度が十分に成長したと思えるでしょう。長い期間がかかりますが、発毛効果が確実なうえ、その間の特別なメンテナンスは必要ありません。

一時的に髪が抜けることがある?

一時的に髪が抜けることがある?

手術や麻酔などの影響で、一時的に移植した周囲の毛髪が抜け落ちることがあります。この現象を「ショックロス」といいます。後頭部から採取するドナーは約90%が成長期の毛包ですが、ときには頭皮から十分な栄養を受け取れないこともあります。そのため生着したはずの毛包から生えている毛も抜け落ちることがあるのです。しかし、あくまで一時的なものなので心配はいりません。毛包が生きていれば次のヘアサイクルでしっかり新しい毛を作ってくれます。ヘアサイクルは「休止期」、「成長期」、「退行期」を繰り返しています。自毛植毛でいったん毛髪が抜け落ちた後2~3ヶ月の休止期に入り、休止期が終わり成長期に入ると毛髪が成長し始めます。抜け毛に驚くかもしれませんが、元々の10~15%が抜ける程度で、外見上はほとんど気が付きません。3ヶ月から半年でさらに太い毛となって生えてきますので、ご安心ください。

一時的にくせ毛が生えることがある?

一時的にくせ毛が生えることがある?

自毛植毛の手術後に、一時的にくせ毛が生えてくることがあります。くせ毛といっても極端は縮毛ではなく、少しウェーブがかかった程度のものが大半です。これは毛が生え始める最初の数年において起こり、次のヘアサイクルからは元の毛質に戻ります。元々直毛だった人がくせ毛になる確率はそれほど高くありませんが、もしくせ毛になったとしても時間とともに治ることがほとんどです。

毛穴のない部位にも移植が可能

自毛植毛では増毛と違い、毛髪を生み出す毛包ごと移植するため毛髪が生えなくなった部分にも移植することができます。傷ややけど、手術の跡など部分的に生えないことが気になる方も多いでしょう。他にも、進行した薄毛ではなく、生まれつき広いおでこの生え際に移植したり、ヘアラインの形を整えたりすることも可能です。

ヘアラインの植毛

ヘアラインの植毛

ヘアラインの悩みを抱える女性にも自毛植毛は効果的です。顔を印象づける重要な要素であるヘアライン。小顔効果が望めるため、近年ではヘアライン矯正をする海外モデルやセレブも多く、美意識が高まっています。好きな髪型やおしゃれな服を着てもいまいちしっくりこない…という経験がある方も多いのではないでしょうか。生え際が後退していたり、ヘアラインが歪んでいたりすると顔と頭のバランスが悪く感じることがあります。そういった場合に、矯正してバランスを引き締めることで髪型やファッションも決まりやすくなるのです。ヘアラインを整えることで、自分に自信がつき、笑顔を取り戻せることもできます。

アートメイク

手軽なヘアライン矯正としてアートメイクが人気です。皮膚に色素を注入することでメイクをしているかのようにみせる方法で、リーズナブルで即効性がありますが、新陳代謝により色素がだんだん抜けていくため定期的に施術しなければなりません。また、肌の色を変えて見せているだけのため近くで見ると不自然に見えることもあります。

自毛植毛

自毛植毛は自然に見えることが魅力です。自分自身の毛髪を移植することで髪質や髪色が周囲と馴染み、違和感がありません。生え際が整うまで多少時間はかかりますが、基本的に一度施術をすれば通院や定期的なメンテナンスは不要です。移植した毛髪は半永久的に生え続け、ヘアラインのデザインも自在にコントロールすることができます。

瘢痕の植毛

瘢痕の植毛

怪我ややけど、手術によってできた傷から毛髪が生えない場合にも自毛植毛が効果的です。瘢痕は傷がついた頭皮の下の組織まで線維化してしまうと髪を育てる毛包が破壊され、二度とその部分から髪が生えてくることはありません。AGAの内服薬や外用薬でも回復することは難しく、瘢痕が小さい場合は縫合手術を行うことで目立たせなくすることができますが、傷が大きい場合は瘢痕部分を縮小させるのは極めて困難です。自毛植毛であれば毛包を含んだ皮膚組織ごと移植するため、瘢痕からも再び毛髪が生えてくるのです。ただし、通常の健康的な皮膚に移植した場合と違い、定着率が低い傾向にあります。相応の技術が必要になるため、信頼と実績があるクリニックを選ぶようにしましょう。

眉毛の植毛

眉毛の植毛

近年では眉毛の自毛植毛も人気が出ています。元々眉毛が生えない部分があったり、眉毛自体が薄い、傷跡により一部生えないなど悩みは人の数だけあります。顔は人の印象の重要なポイントですので、気にしてる方も多いでしょう。眉毛の生えていない部分や薄い部分に移植することで理想のラインを自然に作ることができます。また、毎日のメイクの手間が減ることで時間と心に余裕が生まれ、より有意義に時間を過ごすこともできるでしょう。

自毛植毛は技術力が最も重要

自毛植毛を行う際、気を付けたいのは熟練した腕のいい医師や良い病院を選ぶことです。植毛手術は外科手術を伴う医療行為なので病院でしか行うことができず、病院の設備や質、担当する医師の腕によって仕上がりや効果に大きな差が出ます。一般的に生着率は90%ほどですが、親和クリニックでは生着率約95%を誇っています。外科出身の優れた医師と研鑽を積んだ看護師・スタッフが一丸となって患者さまの手術の負担を抑え、高水準の自毛植毛を行っております。そんな親和クリニックの世界最高水準の技術力についてご紹介いたしますので、ぜひご参考ください

超大量移植

まずは、4,000~5,000株という超大量移植をたった1日で終わらせ、日帰りができる「ハイスピードメガセッション」です。一般的なクリニックの日帰り手術では約1,600株程度、欧米にいたっては5,000株の移植に2~3日かかることが普通です。世界の平均的な株の採取速度が毎時300~600株、植毛ロボットを使った手術でも500~600株程度なのに対して、親和クリニックの平均採取速度はMIRAI法で毎時1,500~2,000株、NC-MIRAI法で毎時600~1,000株と圧倒的なスピードを誇ります。一度に5,000株の移植をしても日帰りができる短時間の手術なのであれば、患者さまにかかる負担は大幅に少なくなるでしょう。

超高密度移植

超高密度移植

次に、「スーパーデンスパッキング(超高密度移植)」です。既存の毛髪の状況にもよりますが、一般的なクリニックでは頭皮1㎠四方あたり20~25株程度しか移植できません。しかし、親和クリニックでは最大80~100株と通常の2~3倍の移植が可能です。超高密度に移植することで見た目のボリューム感や仕上がりに大きな違いが出るため、高い満足度を得られることでしょう。

最先端機器

最先端機器

株を採取する時に使う機器も独自開発した最新式のモーターハンドピースを導入しており、従来のものよりも低振動かつトルクが強いため、非常に緻密な作業をすることが可能になりました。精密度もさらに上がり、より高密度に移植部位を作ることができるのです。こうした最新機器を駆使し、ハイスピードメガセッションを行うことによって高い生着率を実現しております。

ヘアデザイン力

移植自体の技術も重要ですが、施術する医師にはヘアデザイン力も求められます。剛毛な方もいれば柔らかい毛質の方、くせ毛の方がいたりと髪質や頭皮の状態は患者さまお一人ひとり異なります。術後のヘアスタイルをイメージし、患者さまに合った毛の植え方や仕上がりの形を考えて移植しなければなりません。そうすることで、より自然で違和感のない仕上がりになるのです。

バレない薄毛治療

自毛植毛は増毛やかつらと違いとても自然な仕上がりのため、バレない薄毛治療として人気です。人工毛と違い自分自身の毛髪が生えるため、移植周辺の髪との微妙な色合いや毛質に違和感はないでしょう。ただし、元々カラーをしていた場合、色の違いによって目立つことがありますので、植毛前はカラーを控えましょう。

1日で手術完了

自毛植毛は大抵は短時間で済む日帰り手術が可能です。移植範囲や株数によってかかる時間は変わりますが、1,000~1,500グラフトほどで約3~6時間、2,000~3,000グラフトほどで約6~8時間かかります。大量に移植する場合は、日にちを分けて施術することもあります。親和クリニックなら4,000~5,000株を1日で終わらせることができる「ハイスピードメガセッション(超大量移植)」も可能ですので、まずは一度ご相談ください。

翌日から日常生活が送れる

日帰り手術が可能なため、翌日から日常生活を送ることができますが、植毛が定着する前に強い刺激を与えてしまうと、移植した毛髪が抜け落ちてしまうことがあります。激しい運動をすると血行が促進され、手術の傷が開いてしまう可能性があるため、肉体労働やスポーツをするのは2、3日ほど控えましょう。デスクワークなど激しい運動をしない場合は、翌日から通常通り仕事をしていただいても問題ありません。

カバーシートで刈り上げ箇所をカバー

カバーシートで刈り上げ箇所をカバー

自毛植毛の手術方法によっては、側頭部や後頭部から株を採取する際に髪を刈り上げることがあります。刈り上げることによって余分な皮膚を取らず、高密度で大量移植が可能になるのですが、生え揃うまで時間がかかってしまうため刈り上げ部分にカバーシート(部分ウィッグ)を装着し隠します。目立つことはほぼありませんが、周りに極力知られたくない、髪型を変えたりカバーシートを使いたくない方は、親和クリニックオリジナルのNC-MIRAI法なら刈り上げずに移植することができるので、ぜひこちらもご検討ください。

刈り上げない自毛植毛

周囲にバレたくない人や接客業などで気を遣うのが嫌な人には「NC(ナチュラルカバーリング)-MIRAI法」がおすすめです。刈り上げずに1本1本細かく長い髪をカットしながら株を1つずつ採取していくため非常に緻密で手間がかかりますが、自分自身の周囲にある髪で採取後の小さな傷を隠せるのが最大の魅力です。ヘアスタイルも手術前と変わらないため、周りから見ても気づかれることはないでしょう。非常に高い満足度を得られる究極の植毛手術ですが、施術の難易度が高く、世界中できちんとこの手術ができるのは親和クリニックだけといっても過言ではありません。

名古屋 院長 福島 俊彦

【記事監修】名古屋 院長 福島 俊彦

経歴

  • 平成2年 福島県立医科大学医学部 卒業
  • 平成6年 福島県立医科大学大学院 修了(医学博士)
  • 平成8年 福島県立大野病院 勤務
  • 平成15年 国立郡山病院 勤務 医長就任
  • 平成22年 福島県立医科大学医療工学講座、器官制御外科学講座 准教授 就任
  • 平成22年 福島県立医科大学附属病院 医療安全管理部 副部長 兼任
  • 平成25年 福島県立医科大学甲状腺内分泌学講座、器官制御外科学講座 准教授 就任
  • 平成28年 親和クリニック 勤務
  • 平成29年 親和クリニック名古屋 院長就任

挨拶

自毛植毛で、薄毛のお悩みを解決しませんか。親和クリニックなら、日帰りで手術を受けたい、髪を刈り上げたくないなど患者さまの様々なご要望にもお応えします。薄毛を諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。