自毛植毛の1,000株はどのくらいの効果があるの?

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「1,000本の自毛植毛でどのような薄毛改善が見込めるの?」
「一般的にどれくらいの株数の移植が相場なの?」
「M字の薄毛をカバーするにはどれくらいの株数が必要なの?」

自毛植毛に興味があるものの、どのくらいの株数を移植すればいいのかイメージしづらいと思う方は多いと思います。
そこで今回は、自毛植毛で一番多い1,000株の移植について解説していきます。1,000株の移植でどこまで薄毛をカバーできるのか、またその費用や手術時間など実際の症例を交えながらご紹介いたします。

動画で解説!【自毛植毛】1000株の自毛植毛症例について

まずは、親和クリニックの図師先生がセルフ診断方法を解説
動画「【自毛植毛】1000株の自毛植毛症例について、薄毛治療の専門医が解説いたします。」


1000株の移植が一番多い

親和クリニックでは、1,000株程度で自毛植毛される患者さまが一番多いです。生え際部分だけ、頭頂部のこの部分だけというように、見積もっていくと大体1,000株程度になるケースが大半です。ということは、大体1,000株くらいの移植が必要な薄毛になった時点で相談に来る患者さまが多いということです。300株程度なら市販の薬やヘアスタイルでどうにかしようと工夫されますが、そこからさらに薄毛の症状が進み、1,000株くらいになると自分ではどうにもできないためクリニックを受診するケースが多いようです。1,000株もあれば生え際のM字も自然に治せますし、頭頂部が薄くなってきた方にもちょうど良い株数です。また、一か所だけでなく生え際と頭頂部が同時に薄毛が進行している方もいらっしゃると思います。この場合にも例えば、生え際のM字に300株ずつ、頭頂部に400株など1,000株ほどの移植で改善することができます。

株(グラフト)とは

株(グラフト)とは

それでは「株」とは一体なんのことなのでしょうか。「株」または「グラフト」とは、自毛植毛で移植する毛包の単位のことです。毛包とは頭皮の内側で毛根を包んでいる皮膚組織のことで、細胞分裂を繰り返し、毛細血管から栄養素や酸素を取り込んで毛髪の育成をサポートします。自毛植毛の手術では、毛髪とその毛包を一緒に採取し、薄毛の部分に移植します。毛包の採取は、AGAになりにくく目立たない後頭部から行われることが多いです。自毛植毛の料金は、1株(グラフト)〇〇円〜」というように、株数(グラフト数)ごとに料金を定めていることがほとんどです。

移植株数の目安

では、実際に自毛植毛ではどのくらいの株数が必要なのでしょうか?
部位ごとに株数の目安をご紹介いたします。

生え際の浅めのM字部分の修正
約400~600株

限定的な部位の植毛
約,1000株

生え際~頭頂部、全体的な修正
約2,000~3,000株

自毛植毛において、「移植する株数が多いほど良い」という考え方は必ずしも正しくありません。移植する株数が増えると、毛包同士の距離が狭まり、結果的に密度が高まります。これにより、頭皮が見えにくくなり、髪の毛が増えた感じがします。しかし、密度だけを追求するのではなく、限られたドナーの数を考慮したバランスの良い配置とデザインが重要です。大量の移植や高密度の移植に固執すると、多くのドナーを使用することになり、それだけ費用も増えます。さらに、過度な高密度移植は、結果として不自然な仕上がりに繋がる可能性があります。また、各毛包に十分な栄養が供給されず、毛髪の生着率を下げるリスクもあります。
移植する株数の目安や密度(1平方センチメートルあたりの株数)は、患者さまの症状やクリニックの手術方法により異なることがあります。そのため、各クリニックの公式ウェブサイトを比較してみることをおすすめします。

1,000株=毛髪1,000本ではない

1,000株=毛髪1,000本ではない

気を付けたいのは「1,000株=毛髪1,000本」ではないということ。
毛髪は、一つの毛根につき約2〜2.5本生えています。つまり、1株(グラフト)移植すると2〜2.5本の毛髪が生えてくるということです。そのため、自毛植毛の単位には毛髪を数える「本」ではなく、毛包を数える「株」「グラフト」を使用するのです。つまり、1,000株移植すると単純計算で毛髪2,000〜2,500本の移植になるということです。自毛植毛の効果を理解する上で重要なポイントとなりますので、覚えておきましょう。

1,000株の面積はどれくらい?

1,000株の面積はどれくらい?

1,000株の移植でカバーできる範囲は、大体成人男性の手のひら1/4〜1/3程度が目安と言われています。植毛の植え付け密度はクリニックごとに方針が異なりますが、おおよその目安は次のとおりです。

生え際:35~40株/㎠ 
頭頂部:30~35株/㎠

1,000株の自毛植毛がカバーできる面積は、生え際では約25〜28㎠、頭頂部では約28〜33㎠となります。これを具体的にイメージするために、成人男性の手のひらの面積を約100㎠と考えてみましょう。すると、1,000株の自毛植毛でカバーできる面積は、手のひらの約1/4から1/3程度に相当します。これはあくまで一般的な目安であり、個々の状況により異なることもありますが、植毛を希望する部位の面積と手のひらを比較することで、必要な株数を大まかに把握することができます。自毛植毛の計画を立てる際の参考にしてみてください。

1,000株の効果

1,000株の効果

1,000株の移植は初期の薄毛なら十分にカバーできます。具体的に見ていきましょう。

生え際なら2~4cm

1,000株もあれば生え際を約2〜4cm程度下げることができます。
初期段階のM字型脱毛症であれば1,000株の自毛植毛でも十分な効果が期待できるため、生え際のラインを整えて若々しい印象を取り戻したい方は検討してみると良いでしょう。
生え際ラインの自毛植毛は若々しい印象を取り戻すだけでなく、顔周りのバランスを整えることで小顔効果も期待できます。薄毛に悩む男性以外にも、ヘアラインを整え小顔効果を得たい美容目的の女性にも人気で、自毛植毛を行った方からは高い満足度の声が寄せられています。

頭頂部なら手のひらの1/4〜1/3

頭頂部の薄毛に対しては、1,000株の自毛植毛で成人男性の手のひらの約1/4から1/3程度の面積をカバーすることが可能です。
しかし、薄毛が進行している場合や、高密度の植毛を希望する場合には、1,000株では物足りないと感じることもあります。そのような場合は、手のひらの約1/4程度の面積を目安に考えてみてください。
具体的な面積や必要な株数は個々の状況により異なるため、クリニックでのカウンセリング時に詳しく相談することをおすすめします。専門家の意見を聞くことで、より適切な自毛植毛の計画を立てることができます。

生え際

生え際

20代 男性 T.E.さん/生え際 自毛植毛(MIRAI法/1,000株の症例

前頭部

前頭部

20代 女性 N.S.さん/前頭部 自毛植毛(MIRAI法/1,000株の症例

1,000株の費用はどのくらい?

1,000株の費用はどのくらい?

自毛植毛の費用は「基本治療費+移植するグラフト(株)」で決まります。自毛植毛は保険の効かない自由診療のため、クリニックによって価格が異なります。1,000株70〜100万円前後のところが多い印象ですが、費用だけでなく、クリニックの評判や施術者の経験、アフターケアの充実度なども考慮に入れると良いでしょう。また、自毛植毛は頭皮に定着すれば、その後の定期的なメンテナンスは基本的に発生しません。なぜなら、定着した毛髪は自然に生え変わりを続けるからです。確かに1,000株の自毛植毛は70〜100万円と初期費用は高額ですが、その効果は長期的に見れば大きく、コストパフォーマンスは高いといえます。薬物治療などで十分な効果が得られないと感じている方は、自毛植毛を検討する価値はあるでしょう。

親和クリニックの強みと費用

1回5,000株以上の移植が可能な高水準の技術

親和クリニックはチーム医療を導入し、技術力に優れた医師と経験豊富な看護師、スタッフが一体となって施術に取り組んでいます。日々の研究と独自の開発により、自毛植毛手術を進化させ生着率95%、1回で5,000株の大量移植という高水準の技術を誇っています。痛みや傷口を最小限にし手術の負担を抑えながらも、自然な仕上がりと高密度の植毛で患者さまにご満足いただいております。

年間手術1,200件以上の豊富な実績

親和クリニックではグループ全体で年間1,200件以上の自毛植毛手術を行っています。自毛植毛は手術を行う医師の技術によるところが大きく、当院では長きにわたり研鑽を積み上げた医師が手術を行っています。痛みやリスク、副作用など不安に思うことがある方は無料カウンセリングにお越しください。施術例や治療プラン、自毛植毛の仕組みなど、患者様が納得するまで丁寧に説明いたします。

手術法ごとの費用

親和クリニックでは、3パターンの術式に応じた企保治療費+移植株数によって費用を算出いたします。患者さまの薄毛の範囲やご要望に応じて、移植株数や植毛デザインをご提案させていただきます。

①MIRAI法
メスを使わない痛みの少ないスタンダードな術式

②NC-MIRAI法
刈り上げずに、1本1本見極めて採取するため手間と技術が必要な術式

③U-MIRAI法
MIRAI法とNC-MIRAI法の融合。自身の髪で隠せる範囲はMIRAI法で費用を抑え、隠せない範囲はNC-MIRAI法で採取・移植するオーダーメイドの術式

1,000株の手術時間はどのくらい?

1,000株の手術時間はどのくらい?

1,000株程度の自毛植毛にかかる手術時間は、4時間〜5時間程度が平均です。朝にドクターとの打ち合わせを行い、10時くらいから4〜5時間ほどで終わるため、夕方前くらいには包帯を巻いてお帰りいただけます。身体的にも負担が少ないため、初めて自毛植毛を行う方にもハードルが低くお試しいただけると思います。手術を受ける前の患者さまには不安に感じる方も多くいらっしゃいますが、終わってみると「あっという間だったな」「思ったより楽だった」という方がほとんどです。

早めにクリニックに相談

AGAの場合は、時間の経過と共に薄毛が進行し、多くの移植株数が必要となります。早めにクリニックに相談し、今ある髪を維持するための薬物治療と併用することをおすすめいたします。

名古屋院長 福島 俊彦

【記事監修】名古屋院長 福島 俊彦

経歴

  • 平成2年 福島県立医科大学医学部 卒業
  • 平成6年 福島県立医科大学大学院 修了(医学博士)
  • 平成8年 福島県立大野病院 勤務
  • 平成15年 国立郡山病院 勤務 医長就任
  • 平成22年 福島県立医科大学医療工学講座、器官制御外科学講座 准教授 就任
  • 平成22年 福島県立医科大学附属病院 医療安全管理部 副部長 兼任
  • 平成25年 福島県立医科大学甲状腺内分泌学講座、器官制御外科学講座 准教授 就任
  • 平成28年 親和クリニック 勤務
  • 平成29年 親和クリニック名古屋 院長就任

挨拶

当院では、1,000株程度で自毛植毛される患者さまが一番多いです。大半の方が、大体1,000株くらいの移植が必要な薄毛になった時点で相談に来られる患者さまが多いということです。 1,000株の移植でどのくらいの範囲をカバーできるのか、株とはなにか、を具体的に解説いたします。