AGAに悩む人は多く、様々な対策を試したことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし、育毛剤や医薬品、自毛植毛などそれぞれに特徴や効果、デメリットがあり、一概にどれが自分にあった治療法なのか選べない方もいることでしょう。
自分の症状や原因を正確に把握し、自分に合った対策を選ぶことが大切です。治療にかかる費用は決して安くはありません。継続しても効果が分かりにくい治療に費用を払い続けたくはありませんよね。
ここでは、AGA治療の種類や費用、コストパフォーマンスについて比較しながら解説していきます。
まずはAGAについて理解しておきましょう。
AGAとは「男性型脱毛症」といい、進行性の薄毛のことです。おでこの生え際や頭頂部の髪の毛が細く短くなり、症状の進行とともに抜け毛が増え、やがては完全に毛髪が無くなってしまいます。日本人で薄毛に悩む男性の約9割がAGAを発症しており、成人男性に多く見られます。20代で約 10%、 30代で約20%、 40代で約30%、 50代以降で40数%…と年齢を重ねるにつれ発症頻度が高くなっていきます。AGAになると抜けた毛は細く、弱々しいものになるため、少しでも早く治療を開始することが重要です。また、気を付けておきたいのはAGAは「進行型」だということです。一度発症したら悪化することはあっても、自然に治癒することはありません。育毛剤やヘアマッサージなどでケアしている方も多いですが、薄毛の進行をある程度遅らせられたとしても改善や完治することはないのです。治療の開始が遅れてしまうとその間に症状は進み、必要以上に時間とお金がかかる可能性もあります。AGAかな?と思ったら早めにクリニックに相談しましょう。
それではどのようにしてAGAは起こるのでしょうか。
一般的に薄毛というと男性ホルモンが強いからだ、悪さしているからだなど男性ホルモン自体が悪影響を及ぼしているイメージが強いですが、男性ホルモン自体が薄毛を引き起こす訳ではありません。健康で丈夫な髪の毛への成長具合はヘアサイクルの成長期の長さによって決まります。AGAになるとヘアサイクルが乱れ、成長期が短縮されることによって十分に育たず短く弱い髪が増えます。
この成長期を阻害する原因が男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)です。DHT(ジヒドロテストステロン)は、Ⅱ型5αリダクターゼという酵素と、テストステロンという男性ホルモンの2つが毛乳頭部分で結びつくと生成されます。これだけでは特に問題はありませんが、このDHT(ジヒドロテストステロン)がホルモンレセプターと結合してしまうと、様々な遺伝子に作用を及ぼし、そのうちの1つである「TGFβ1」が活発になりすぎるとAGAの発症や進行を促してしまうのです。AGAの発症にはこのホルモンレセプターが発現しているかいないかが大きく影響します。ホルモンレセプターがあれば、テストステロンの影響によって薄毛になりますし、ホルモンレセプターがなければ影響は受けず薄毛になることはありません。
AGAの仕組みを理解したところで、実際にどのような治療方法があるのか見ていきましょう。
AGA治療に唯一効果があると言われているのが「自毛植毛」です。AGAになりにくい後頭部や側頭部の髪の毛を採取し、薄毛部分に毛包ごと移植します。毛包ごと移植するため、生着すれば他の髪の毛のように半永久的に生え、伸び続けます。
AGA治療でまず最初に思いつくのは薬を用いた方法でしょう。様々な種類があり、作用が共通している薬もあれば薄毛へのアプローチ方法が異なる薬もあります。投薬治療は効果が出るまで継続する必要があり、効果を感じられるまでおおよそ3ヶ月〜6ヶ月といわれています。
最もポピュラーな内服薬は「プロペシア」「ミノキシジル」「ザガーロ」などで、月々の相場は大体3,000円〜10,000円となります。これらの内服薬は薄毛の予防や発毛の効果が期待されていますが、AGAは薬を1回飲めば完治するというものではありません。AGAは進行形の脱毛症です。途中で飲むのを止めてしまえば再び症状が進行する可能性が高いため、飲み続ける必要があります。
「ミノキシジル外用薬」は、毛乳頭や毛母細胞を活性化させ発毛を促します。内服薬と併用することで、さらに高い効果が期待されており、月々の相場は外用薬だけの治療で約5,000〜10,000円、内服薬と外用薬を併用した治療で約15,000〜20,000円となります。この外用薬も途中で使用を止めてしまうと再び薄毛が進行するため、継続して治療を行う必要があります。
増毛は、今生えている髪の毛に人毛や人工毛を結びつけたり、髪の毛が生えたようなシートを頭皮につけ髪が増えたように見せる方法です。すぐに見た目を変えたい人に有効です。他にも炭や繊維などで作られた増毛パウダーなどがあります。
人毛や人工的な髪を被ることによって髪が増えたように見せる方法です。高い密度と広範囲の薄毛をカバーすることができ、気になる箇所にだけカバーできる部分かつらや取れにくいかつらなどニーズに併せて様々な種類が登場しました。
施設ごとの独自理論に基づいた育毛サロンです。多くのサロンで行っていることが生活習慣の改善のアドバイスと頭皮を清潔に保ち育毛剤を塗布し育毛を促す施術をします。医療従事者が在籍しているわけではないため、頭皮の血行をよくする機械や化粧品などを利用。施術の医学的根拠はありません。
自毛植毛 | 投薬治療 | 増毛 | かつら | 育毛サロン | |
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特徴 | 自分自身の健康な毛髪を移植することで、自然な見た目を実現する | 内服薬や外用薬を使って、毛乳頭を刺激し発毛を促す | 自毛に人工毛髪を結びつけることで増毛する方法 | 頭全体を覆う人工髪の装置で、簡単に装着できる | 頭皮に専用の育毛剤を塗布して血行を促進し、毛根の成長を促す |
効果 | 自然な見た目で永続的な効果がある | 発毛効果が高く、AGAに対して最も効果的な治療法の一つ | 自然な見た目で、施術後すぐに髪が増えたように見える | 広範囲の薄毛でもカバーでき、装着後すぐに髪が増えたように見える | 抜け毛予防や毛髪の育成に効果がある |
効果が出るまでの時間 | 半年~1年ほどで自然な毛髪が生え揃う | 3~6か月程度 | すぐ | すぐ | 個人差があるが、3か月程度で効果が現れることが多い |
費用 | 初期費用は数十万と高いがメンテナンス不要のため長期的にみればコスパ◎ | 内服薬・外用薬ともに月数千円程度 | 素材や施術方法により異なるが、1回あたり5万~10万円程度 | 素材や品質により異なるが、1回あたり5万程度から数十万円にもなる | サロンによって異なるが、月数千円程度から数万円にもなる |
メンテナンス | 定期的なメンテナンスは不要 カラーやパーマも楽しめる | 投薬が続けられる限り効果が持続する 定期的な医師の診察が必要 | 地毛との調整など、定期的にメンテナンスが必要 | 定期的なメンテナンスが必要で、洗浄や保管方法に注意が必要 | 継続して通う必要がある |
メリット | デメリット | |
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自毛植毛 | 自然な見た目が得られ、永続的な効果がある | 一回の費用が高い |
投薬治療 | 発毛効果が高く、比較的安価 | 副作用の可能性がある 使用を辞めると再発する |
増毛 | 即効性があり、自然な見た目が得られる | 一時的なもので、継続的なメンテナンスが必要 |
かつら | 手軽に装着でき、様々なデザインがある | 見た目が不自然である 蒸れてカビが生える恐れがある |
育毛サロン | 医療機関に比べ、費用が比較的安価 | 個人差が大きく、効果が現れない場合がある |
自毛植毛のメリットはAGAを根本的に解決できるところです。生着すれば自分の毛が永続的に生え、伸び続けるだけでなく、定期的な通院やメンテナンスが不要でカラーやパーマも楽しめます。手術自体も自分の髪の毛を移植するため拒絶反応がなく、メスを使わないので痛みや傷も少なく済みます。さらにはダウンタイムがなく日帰りで受けることも大きなメリットでしょう。また、増毛と違い毛が完全に生えていない箇所への移植も可能です。デメリットは、1回あたりの費用が高いことです。自毛植毛はAGAになりにくい移植に適した毛髪1本1本を見極め、毛の流れを考慮しながら移植する外科手術のため、医師の技術料や最新の機器代、熟練したスタッフの配置などに費用がかかってしまいます。また、手術法によっては一部の髪を刈り上げる必要もあります。移植した髪が生え揃うまで半年〜1年ほどかかることもデメリットといえるでしょう。しかし、定期的なメンテナンスや通院が不要で、朝晩に特別な手間をかける必要がないのは大きなメリットです。他の薄毛対策と長期的に比べるとコストパフォーマンスが非常に高いことが分かります。
投薬治療のメリットは、発毛効果が高く比較的安価で続けやすいところでしょう。クリニックや処方内容によりますが、1回あたり3,000円〜10,000円程度が相場となっています。
デメリットは使い続けなくてはいけないため費用がかかり続けるところです。AGAは進行性の病気です。内服薬はAGAの進行を抑える働きがあるため、服用をやめてしまえば薄毛の進行が再開してしまうのです。ミノキシジル外用薬も同様に発毛効果が見られたからといって外用の塗布をやめてしまうと、発毛効果が失われてしまいます。薬物治療にはゴールがありません。現状維持やAGAの進行を遅らせる効果しかないため、根本的な解決を目的とするなら自毛植毛をおすすめいたします。
増毛のメリットとしては、即効性があり、自然な見た目が得られるところでしょう。一方で、増毛は一時的なものであり、継続的なメンテナンスが必要となることがデメリットとされます。地毛に人毛や人工毛を結びつけるため、地毛が伸びれば、長さを地毛と合わせてカットする必要があるのです。
かつらのメリットは装着するだけですぐに薄毛を隠すことができるところです。一方で、デメリットとしてメンテナンス費用や日々のケアがかかり続けるところ、頭皮が蒸れやすく薄毛が余計に進行するリスク、かつら自体がコンプレックスとなり人の目や外れないか気になるところなどがあげられます。
費用が比較的安価であるため、薄毛が気になり始めた方がまず利用することが多いです。担当者の方にシャンプーやブローをしてもらえるのでリラックス効果が高いでしょう。
デメリットは残念ながらAGAには効果がない点です。抜け毛予防や頭皮環境を整える効果はあるものの、AGAを引き起こす原因に影響を与えることはできません。
AGA治療にかかる費用を実際に比較してみましょう。1年という短期間で比較すると育毛サロンが最も安く、次に投薬治療が安くなっています。
確かに1年あたりでは安いですが、どちらも継続して使用することが前提となります。10年間の費用を見ると、自毛植毛が最も安くなりました。理由について、詳しく説明いたします。
親和クリニックの 自毛植毛 | 投薬治療 (内服薬・外用薬) | 増毛/かつら | 育毛サロン | |
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効果 | 移植した毛は、半永久的に生え続ける | 使用を中止すると、効果はなくなる | 即効性はあるが定期的な交換、一生涯メンテナンスが必須 | 医学的根拠がなく、個人差が大きい |
1年間のコスト | \一生涯このまま/平均121万円1000株/約2000〜2500本 | 約24万円 | 約50万円 サービス内容、メンテ費用により異なる | 約23万円 サービス内容、メンテ費用により異なる |
10年間のコスト | 約240万円 | 約500万円 | 約230万円 | |
医学的根拠 | ⚪︎ | ⚪︎ | × 医療ではない | × 医療ではない |
治療期間 | 1日 | 一生涯継続 | 一生涯継続 | 一生涯継続 |
副作用 | なし | 性的機能低下、肝機能障害、かゆみ、かぶれ、頭痛※ | 抜け毛、頭皮のかゆみ、炎症、フケ、アレルギー反応※ | なし |
※ 個人差があります
薄毛の状態をお答えいただくことで、必要な移植株数やご予算を提示いたします。
※株数、金額は目安のための概算です。正確な診断はぜひ無料相談にお越しください。
程度の違いはあれど、処方やメンテナンスのために通院は欠かせません。自毛植毛は術後の経過を見るための来院で、問題がなければその後の来院は不要になります。
来院頻度を比較 | |
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自毛植毛 | 手術翌日に消毒と洗髪のため来院。その後は、希望された場合のみ来院となります。 |
投薬治療 | 月に1回程度の来院が一般的です。 治療状況によっては3ヶ月に1回程度の来院となることもあります。 |
増毛 | メンテナンスの頻度によって異なりますが、一般的には1ヶ月に1回程度の来院が必要です。 |
かつら | 毎日着用する場合、数か月に1回程度の定期メンテナンスが必要です。また、かつら自体は3年から5年程度で交換することが推奨されています。 |
育毛サロン | サロンの方針に従い、数週間程度に1回の頻度で定期的に通い続ける必要があります。 |
自毛植毛が長期的に見ると一番安くなる理由は主に以下の3つです。
①一度の治療で完了する
②AGAの再発率が低い
③通院やメンテナンスが不要
それぞれ詳しく見ていきましょう。
飲み続けなければいけない薬物治療などと違い、自毛植毛は1度の移植で薄毛の根本的な問題を解決します。何度も手術する必要がありません。そのため10年間で比べると最も安くなります。
投薬治療は服用や外用をやめると再び薄毛が進行しますが、自毛植毛はAGAになりにくい毛包ごと移植しますので、再発する心配がありません。移植された髪の毛は一度は抜け落ちてしまいますが、生着すれば正常なヘアサイクルへと戻り、10年経っても自分の髪の毛が生え続けます。そのため、AGA治療の費用がかかり続けるリスクを減らすことができるのです。
自毛植毛は1回の手術で済み、通院やメンテナンスが必要ないため、トータルで見た場合の費用が安くなります。薬や育毛剤を都度購入したり、かつらを買いなおしたり、地毛と合わなくなった増毛の調整など、定期的な通院やメンテナンスが必要なものは1回の治療費が安くても長期的に見ると費用が高くなる場合があります。
しかし、自毛植毛は移植した毛髪が定着して生え続けるため、治療後は基本的に費用がかかることはありません。
自毛植毛は外科手術であるため、医師の技術に左右されることがあります。以下のポイントを抑えて、慎重にクリニックを選びましょう。
高い生着率で成功させるには高い技術力が必要です。より自然な髪の毛への仕上がりにするには毛の流れを把握し、髪を植える角度まで計算しなければなりません。実績があるだけ手術の場数を踏んでおり、経験や技術が高いクリニックということになります。
短時間に大量の移植を行うことを「メガセッション」といいます。メガセッションを行うためには医師や看護師の人数、最新の機器が整っている環境が必須となるため、メガセッションができるところは水準が高いクリニックといえます。
自毛植毛は高度な技術を必要とする外科手術のため、使用する設備や手術用機器によって結果が大きく左右されます。最新機器を備えたクリニックであれば、より高度な治療が可能であり、自然な仕上がりが期待できます。
AGA治療は自由診療のためクリニックによって自由に価格が決められます。予算が少なくても、1本あたりが安ければ少しでも多くの髪を植毛し、よりフサフサに仕上げることができます。技術力が高く、実績が豊富なクリニックは価格も高い傾向にあります。技術と価格面どちらとも納得して決めることが大切です。
親和クリニックなら、患者さまの状態やご予算、ご要望に応じて最適なプランをご提案できます。施術費用は決して安くはありませんが、生着率90〜95%と高い生着率を誇っています。
親和クリニックの自毛植毛手術は3パターンに分かれます。それぞれ比較していきましょう。
MIRAI法は、患者さまの傷や痛みを最小限にするために国内最小級の超極小マイクロパンチブレードを使って行う、親和クリニックオリジナルの高密度移植です。高い技術力と素早い移植により、90〜95%という高生着率を実現しています。
メスを使わず傷・痛みを抑えた植毛手術 | 基本治療費 220,000円 |
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1グラフト 990円 |
NC-MIRAI法は後頭部を刈り上げない最新の自毛植毛術です。今までのMIRAI法は手術がスムーズに行えるため費用が安く済みますが、刈り上げた部分が目立ちやすいというデメリットもあります。NC-MIRAI法なら刈り上げないため、術後もバレにくく傷も少なくなります。非常に精密な技術が求められますが、親和クリニックでは技術の研鑽と施術の工夫により、一度に2,000グラフト以上の移植を一度に行うことが可能です。
刈り上げないことでより自然に過ごせる植毛手術 | 基本治療費 330,000円 |
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1グラフト 2,200円 |
United-MIRAI法は、MIRAI法とNC-MIRAI法を組み合わせたハイブリッドな自毛植毛術です。自毛で隠せる範囲のみ刈り上げるので、コストを抑えつつもバレにくいという患者さまの負担が少ない方法です。
MIRAI法×NC-MIRAI法費用を抑えて刈り上げない植毛手術 | 基本治療費275,000円 |
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1グラフトMIRAI法 990円NC-MIRAI法 2,200円 |
AGA治療は進行性の病気です。時間が経てば経つほど症状は悪化し、気が付けば広範囲に広がっていた…ということも少なくありません。薄毛に唯一効果があるといわれている自毛植毛はAGAになりにくい後頭部などから採取するため、範囲が広ければ広いほど移植株数が多くなり高価になりますし、そもそも採取元の髪の毛が少なければ移植できる数にも限りがあります。少しでも薄毛が気になったら早めの受診がおすすめです。親和クリニックでは、プライバシーに配慮した無料カウンセリングを行っていますので、1人で悩まずにまずはお気軽にご相談ください。
AGAは進行性のため、悩んでいる方は様々な市販薬や病院での治療を試され、気がつけば高額な費用を払っていたにも関わらず効果を実感できていない。という方も少なくはないのではないでしょうか。 薄毛治療にかかる費用は、決して安くはありません。 メリットだけではなくデメリットも理解し、ご自身にあった治療をしっかりと見極めましょう。