AGAとは？

現在、日本では薄毛に悩む人が急増しており、男性に至っては3人に1人がAGAを発症しています。20代で約10％、30代で約20％、40代で30％、50代以降で40％と年齢を重ねるにつれ発症する割合が増えていきます。また、薄毛に悩むほとんどの人は、誰にも言えず一人で抱え込んでいることが多いようです。薄毛は非常にデリケートな問題です。一見気にしていない風を装っても、内心とても気にしていたり、中には鏡を見たくなくなるほど落ち込む人もいることでしょう。一人で抱え込まずに、ぜひお気軽に親和クリニックへご相談ください。

男性型脱毛症という名のAGAですが、女性も決してAGAと無関係ではありません。何故なら女性も微量ながらも男性ホルモンが存在するからです。女性に見られる進行性の脱毛症のことをFAGA（女性男性型脱毛症）と呼びます。ただし、男性のAGAとは異なり、前頭部が後退することはほとんどありません。FAGAは頭頂部から徐々に丸く薄毛が広がっていくのが特徴です。

AGAになるとどのような症状が出るのでしょうか？

薄毛に気づく瞬間は色々あると思います。ヘアセットをした時や鏡を見た時、お風呂の排水溝を見た時などにショックを受けた人もいるのではないでしょうか。ですが、「抜け毛が増えた＝AGAだ」という結論を出すには少し早いです！抜け毛が気になった時は、量ではなく抜けた髪の状態、質に注目してみましょう。元々、人はヘアサイクルによって1日50本〜100本ほど抜けるのが当たり前です。そのため多少の抜け毛は自然に起こるものなので、抜けた毛が太くてしっかりしているのであれば心配することはありません。ただし、抜けた毛が細く、弱々しいものであれば、AGAによる抜け毛かもしれないため要注意です。

覚えておきたいのは「AGAは進行型」だということです。つまり、一度発症したら自然に治癒することは難しいということです。育毛剤やヘアマッサージなどでケアしている方も多いですが、ある程度、薄毛の進行を抑えられたとしても改善することはありません。逆に進行してしまうことも考えられます。治療が遅れてしまうとその間に症状は進み、必要以上に時間とお金がかかってしまう可能性もあるため、早めにクリニックに相談することをおすすめいたします。

そもそもAGAとはどのようにして起こるのでしょうか。AGAのメカニズムについて解明していきましょう。

AGAには1〜7で分類されている「ノーウッド・ハミルトンの分類」というものがあります。アメリカのハミルトン医師が脱毛のパターンを作り、後にノーウッド医師が改定したもので、現在も薄毛の進行度の目安として活用されています。さらに、この「ノーウッド・ハミルトンの分類」を皮膚科医の高島巌医師が日本人の脱毛パターンに修正した「高島分類」というものがあり、日本人やアジア人の指標となっています。AGAは発症した人すべてが同じように進行していくのではなく、大きく3つのパターンに分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

このように人によって進行パターンは異なりますが、最終的には側頭部と後頭部の毛髪が残ります。どこの毛髪が薄くなるのが早いか、遅いか程度の違いでしかありません。進行パターンによっては気づきにくいこともありますがAGAは進行性です。「まだ生え際だけだから」「頭頂部が薄い気がするけどまだ大丈夫だろう」と油断していると大変危険なため、早めにクリニックで相談するようにしましょう。

ここまでAGAについて解説してきましたが、一番気になるのは「自分がAGAなのかどうか」、そしてAGAだとしたら「進行度合いはどうか」ということではないでしょうか？AGAには診断基準というものがあり、以下の診断で調べることができます。

薄毛が気になり始めた時期や症状、抜け毛についてなど質問に答えていくだけでAGA由来の薄毛かどうか、またその進行具合が簡単に分かります。クリニックに相談する前の1つの目安としてはいかがでしょうか。
※セルフ診断は簡易的なものです。

AGAを治療するにはどのような方法があるのでしょうか？
AGAに有効といわれているのは「投薬治療」と「自毛植毛」です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

AGA治療薬の選び方

AGA治療薬を選ぶ際は以下のポイントに気を付けましょう

①改善したい悩みで選ぶ
　症状の進行状況によってアプローチ方法が異なります。ミノキシジルは発毛と育毛を促しますが、AGAの原因にはアプローチできません。進行状況によってはプロペシアやザガーロと併用することも検討する必要があるでしょう。

②持病や体質を考慮して選ぶ
　医師に相談する際には必ず持病や服用している薬、アレルギーなどについて伝えておきましょう。　安全性が高く体質に合った治療薬を処方してもらえます。

③価格で選ぶ
　AGA治療薬は進行を抑え、発毛を促すものです。服用・外用を止めてしまうとAGAは再び進行します。AGA治療薬は自由診療で保険適用外のためクリニックによって多少価格が異なることがあります。途中で断念するリスクを減らすためにも、クリニックを選ぶ際には治療薬の価格も確認しておくとよいでしょう。

いずれも自身での判断が難しいため、クリニックを受診した際には髪の進行状況に加えてこういった点も医師に相談することをおすすめします。

薄毛が気になったら多くの人は、ドラッグストアで育毛剤や育毛シャンプーを買っては試し、頭皮に良いと聞けばヘッドマッサージをやってみたりと自分で何とかしようとするでしょう。確かに、血行を良くし頭皮環境を整えることは髪にとって良いことです。しかし、それではAGAを根本的に解決することはできません。ここまで説明してきた通り、AGAは男性ホルモンと遺伝で発現したレセプターが結びつくことによって起こるからです。自力で治そうとしている間にどんどん進行し、クリニックに行こうと決めた時には治療に時間と手間、費用が余計かかることになってしまった、ということもあります。「もしかしてAGAかも？」と思ったら早めにクリニックで受診しましょう。

繰り返しになりますが、AGAは進行性の脱毛症のため早めに治療を行わないと症状はどんどん悪化します。例えば、AGAに唯一効果的といわれている自毛植毛は側頭部や後頭部の毛髪を採取し、薄毛部分に移植する手術です。薄毛部分が広がりドナーとなる毛髪が少なくなれば、その分移植できる数も減るということです。また、自毛植毛は株数に応じて費用が変わりますので、ドナーとなる毛髪が十分にあり薄毛部分が狭ければ狭いほど移植する株が少なく費用を抑えられます。内服治療の場合でも進行状況によって量を増やしたり、複数の薬を継続して服用することがあります。治療開始が早いと1つの薬でも効果が見込めるケースがあるため、体への負担だけでなく経済面の負担を減らすことができるのです。

インターネットで薄毛について調べると実に色々な情報が出てきます。インターネットが普及して誰でも簡単に情報を手に入れられるようになったことは良いことですが、中には根拠のない噂や間違った情報が発信されていることもあります。間違ったケアは却ってAGAを進行させたりと悪影響を及ぼすことがありますので、情報に踊らされず、まずは正しい知識を得るようにしましょう。そのうえでご自分の状況に合った適切なケアをすることが大切です。

AGAはお一人で悩む方が非常に多いです。薄毛の症状が進めば進むほど「相談するのは恥ずかしい」「今更どうにもならない」と腰が重くなるのでしょう。親和クリニックではプライバシーに配慮した無料カウンセリングを行っております。治療の検討だけでなく、そういった不安な気持ちもお聞かせください。