【男性編】薄毛の種類と原因

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薄毛に悩む男性は多く、今現在薄毛で悩んでいなくても、将来的な薄毛の不安を抱えている人は少なくありません。育毛剤やヘアマッサージなどを試したことがある人もいるのではないでしょうか。では、なぜ薄毛(AGA)は起こるのでしょう。ここでは、根本的な薄毛の原因とメカニズム、そして薄毛治療に唯一有効といわれている自毛植毛についてご紹介していきます。

薄毛とは?

薄毛とは、頭の毛髪量が減り、地肌が見えてしまう状態です。抜け落ちて本数自体が減るケースと、本数は変わらず毛髪が細くなるケースがあります。「生え際の毛が薄くなった気がする」「ヘアセットが決まらなくなってきた」・・・その変化、薄毛が進行しているのかもしれません!薄毛と言っても症状や種類は様々です。薄毛について詳しく解説していきますのでご参考ください。

抜け毛の量より、抜けた毛質が重要

抜け毛の量より、抜けた毛質が重要

お風呂場の排水溝や枕についている抜け毛を見て、その多さに愕然としたり衝撃を受ける人は多いでしょう。しかし、抜け毛は自然で当たり前のことです。抜け毛が多いからといって薄毛に繋がる訳ではありません。ただし、抜けた髪の状態には注意してください。AGAになるとヘアサイクルがおかしくなり、髪の成長を妨げます。排水溝にたまっている抜け毛が普通の太くしっかりしている毛なのであれば自然な抜け毛のため心配はいりませんが、細く、弱々しい毛であればAGAによるものかもしれないため注意が必要です。

ヘアサイクルとは?

ヘアサイクルとは?

人間の頭髪は約10万本、多い人で約15万本もの毛が生えているといわれています。髪の毛はひたすらに伸び続ける訳ではなく、生えては成長し、抜け落ちては生え替わることを繰り返しています。この髪が発毛し、脱毛するまでの周期をヘアサイクル(毛周期)といいます。ヘアサイクルは毛が生え、丈夫な毛へと成長する「成長期」、髪の毛が抜け始める「退行期」、髪の毛の成長が完全に止まる「休止期」を繰り返しており、通常は2~6年の周期で生え変わります。ちなみに、この周期は男性と女性で若干の違いがあり、男性は3~5年といわれています。このヘアサイクルが乱れると周期が早まり、数ヶ月から長くても1年ほどで抜けるようになります。髪の毛の長さや太さ、丈夫さは「成長期」の期間によって決まるため、成長期が短いと十分に成長できず、抜け落ちていく髪の毛が増えて、ボリュームがだんだんと減り薄毛が目立つようになっていくのです。

毎日100本程度の抜け毛は当たり前

毎日100本程度の抜け毛は当たり前

頭に生えている約10万本の毛髪のうち、約15%はヘアサイクルの退行期であるとされ自然に抜け落ちます。つまり、抜け落ちようとしている毛髪は15,000本もあるため、1日に50~100本ほどの抜け毛は当たり前なのです。大量の抜け毛を見てドキッとするかもしれませんが、100本程度であれば「薄毛かも!」と心配する必要はありません。しかし、明らかに抜け毛の量が増えた場合、例えば排水溝が詰まる程だったり、枕に大量の抜け毛が残るような時は問題が起きている可能性があります。

男女ともに発症する薄毛の種類

男性と女性では薄毛になる原因や進行の仕方に違いがありますが、男女ともに発症するケースもあります。どのような薄毛の種類があるのか見ていきましょう。

ホルモン異常による脱毛症

脱毛を引き起こす原因の1つとしてホルモンの異常が挙げられます。甲状腺ホルモンは髪の成長に欠かせないホルモンです。甲状腺機能低下症などで甲状腺ホルモンの分泌が低下するとヘアサイクルの休止期に入る髪の毛が増え、脱毛を引き起こします。また、髪は細く艶も無くなります。逆に、甲状腺ホルモンの分泌が過多になるとびまん性の脱毛を引き起こします。甲状腺ホルモンが正常な状態に戻れば髪の毛はまた生えてきます。

円形脱毛症

10円玉のように円形状に毛が抜け落ちる脱毛症です。免疫の異常による自己免疫疾患で、前触れがなく突然発症する事が多いです。強いストレスが原因と言われることもありますが、人種や年齢を問わず約2%ほどの発症率で30~40%は遺伝的要因があるといわれています。自分で円形脱毛症になっていることに気づかず、美容院で言われてショックを受ける人も少なくありません。ほとんどの場合は、進行が止まれば自然に治りますが、重症化すると範囲が広がったり複数できたりします。症例は様々ですが、ステロイドや液体窒素療法、PUVA(紫外線)療法、局所免疫療法などで治療を行います。

薬剤性脱毛症

薬剤の影響により脱毛症になるものもあります。よく知られているのはがん治療によるものでしょう。抗がん剤は、分裂が活発な細胞に影響を強く及ぼします。毛髪が成長する毛母細胞は細胞分裂が活発なため抗がん剤の影響が大きく、成長期にも関わらず成長が止まり、脱毛を引き起こすのです。また、降圧剤や高脂血症用剤、血糖降下剤や消化性潰瘍治療剤では休止期脱毛と呼ばれる休止期の延長やヘアサイクルの乱れなどが起こり、脱毛や毛の密度低下への影響を及ぼします。

皮膚疾患による脱毛症

皮膚疾患による脱毛症も少なくありません「フケが多くなった」「頭がかゆい」と感じる方は粃糠(ひこう)性脱毛症の可能性があります。乾燥した細かい大量のフケが毛穴を防ぎ、毛穴にいるマラセチア菌(常在菌)が繁殖、毛穴が炎症を起こします。これにより髪の成長が阻害され、抜け毛の増加・薄毛に繋がるのです。皮脂の分泌機能の異常や分解産物による刺激の影響が大きいといわれています。かゆみや紅斑を伴い、髪の毛は細く光沢が失われます。治療には炎症を抑えるためのステロイド外用薬や抗真菌剤を使います。


栄養障害による脱毛症
亜鉛などのミネラル不足により休止期脱毛を引き起こす場合があります。髪の毛を作っているケラチンはタンパク質の一種で、シスチンを中心とした18種類のアミノ酸が結合して作られています。このアミノ酸は単独で生成できず、合成には亜鉛が必要です。そのため亜鉛が不足すると当然ながら合成は行われず、ヘアサイクルを乱し、髪の成長の妨げとなる訳です。亜鉛を含め、ミネラルは食事で摂取するしかありません。通常の食事をしていれば不足することはまずありませんが、急激なダイエットや偏った食事などにより栄養不足となるケースが多くみられます。

日本人男性の3割が悩む「AGA」とは?

日本人男性の3割が悩む「AGA」とは?

前述した通り、脱毛の種類や原因、症状は1つではなく様々なケースによって引き起こされるものとご理解いただけたと思いますが、やはり一般的な薄毛の原因であり、もっとも多いのは男性型脱毛症(AGA)でしょう。日本人男性において全年齢平均で約30%もの割合を占めます。また、20代で約30%、30代で20%…と年齢を重ねるとともに発症頻度の割合が増えていきます。おでこの生え際や頭頂部の髪の毛が細く短くなり、症状が進行すると抜け落ちてしまいます。進行するパターンは人それぞれで、おでこの生え際が後退するタイプと頭頂部が薄くなるタイプ、両方混在するタイプがあります。一体、AGAはどのようにして起こるのでしょうか。メカニズムを詳しく解説していきます。

AGAのメカニズム

早速、AGAのメカニズムを見ていきましょう。一般的に「薄毛=男性ホルモンが影響」というイメージが強いですが、男性ホルモン自体が薄毛を引き起こす訳ではありません。ヘアサイクルの成長期が短縮されることにより短く弱い髪が増えますが、この成長期を阻害するのが男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)です。DHT(ジヒドロテストステロン)は、毛包の中に存在するⅡ型5αリダクターという酵素と、毛細血管の中で循環するテストステロンという男性ホルモンが毛乳頭部分で結びつくと生成されます。さらに、このDHT(ジヒドロテストステロン)がホルモンレセプターと結合することにより、様々な遺伝子に作用を及ぼし、毛髪の成長を抑制する「TGFβ1」や脱毛因子に指令を出す「FGF5」などが活発になります。髪の毛は、毛の発生や成長の根源である毛乳頭に栄養を与えながら毛母細胞の分裂を繰り返し成長していきますが、「TGFβ1」が活発になりすぎるとこの働きを抑制してしまうため、AGAの発症や進行を促してしまうのです。

AGAは男性ホルモン自体が原因ではない?

薄毛の運命を握る”レセプター”とは?

よく「親が薄毛だから将来的に自分も薄毛になりそう…」「自分の薄毛は遺伝だ」という話をよく聞きますが、前述した通り、単に薄毛が遺伝する訳ではありません。AGAの遺伝的背景には、男性ホルモンの「レセプター」の遺伝子が発現しているかいないかによります。薄毛に繋がる脱毛は、Ⅱ型5αリダクターゼがテストステロンと結びつくことが第一歩ですが、このテストステロンを受容するレセプターがなければ影響を受けることはありません。このレセプターがあるかないかが分かれ道となり、存在の有無が親からの遺伝によるのです。

AGAの種類

AGAには様々なパターンがあり、人によって現れる症状は異なります。効果的な薄毛治療を行うには、自分の正しい分類を知ることです。

ノーウッド・ハミルトン分類

ノーウッド・ハミルトン分類

AGAの脱毛パターンをレベル別に分類し、薄毛の進行度の目安として使われている「ノーウッド・ハミルトン分類」というものがあります。
これはアメリカのハミルトン医師が作成した脱毛パターンを、後にノーウッド医師が改定したものです。

分類の見方は以下の通りです。

Ⅰ型

脱毛が始まっておらず、生え際がわずかに後退している状態

Ⅱ型

生え際から進行し始め、M字型に後退している状態

Ⅱ Vertex型

生え際の進行に加えて、頭頂部がO型に薄くなり始めた状態

Ⅲ型

生え際が完全にM字型になり、全体的に髪の毛が減少、進行が目立つ状態

Ⅲ Vertex型

Ⅲ型に加え、頭頂部の密度が下がりO型に進行してきた状態

Ⅳ型

生え際から頭頂部にかけて深く進行した状態

Ⅴ型

生え際から頭頂部にかけて繋がりそうな状態

Ⅵ型

全体的にかなり進行。生え際から頭頂部まで脱毛が進行しU字になった状態

Ⅶ型

Ⅵ型よりさらに進行し、側頭部も薄毛になった状態

高島分類

高島分類

ノーウッド・ハミルトン分類は欧米人の脱毛パターンを対象にしたため、日本人などアジア人に当てはまらない部分もありました。そのため、皮膚科医である高島巌医師はこのノーウッド・ハミルトン分類をベースに、日本人の脱毛パターンに合わせたものを作り上げました。これを「高島分類」といいます。
欧米人は前頭部から脱毛が進行するのに比べ、アジア人の脱毛は頭頂部から進行が進むⅡ Vertex型のケースが多いことが分かります。

女性もAGAになる?

女性もAGAになる?

「男性型脱毛症」という名称ですが、女性もAGAになる可能性はあります。何故なら、女性にも男性ホルモンが存在するからです。ただし、男性の脱毛の仕方とは違い、女性はおでこの生え際から後退することはほとんどありません。髪の分け目が薄くなり始め、徐々に広がっていき、やがては頭頂部が丸く脱毛する傾向にあります。生え際から頭頂部に向かうにしたがって薄い部分が細くなるため、その様子から「クリスマスツリー型脱毛」と呼ばれます。他にも、ルートヴィッグ型、ハミルトン型の脱毛パターンがあります。

AGAかどうか判断する基準がある

ここまでAGAについて詳しく解説してきましたが、一番気になるのは「自分の薄毛はAGAなのか」ということではないでしょうか。
AGAかどうかの診断基準というものがありますので一緒に見ていきましょう。

まずは、親和クリニックの図師先生がセルフ診断方法を解説
動画「あなたはAGA?5分でセルフ診断する方法」


AGA診断

図のように、こめかみの剃り込み部分である「角額の先端が」頭頂と耳の穴を結ぶ「頭頂線の前方2cmを超えて後退している」場合はAGAであると言えます。
自分自身で判断するのは難しいかもしれませんが手軽に診断できるので、AGAの1つの判断基準としてご参考ください。また、親和クリニックのホームページから質問に答えていくだけで、AGAかどうか、その進行度合いはどうかセルフチェックもできます。
AGAは放っておくとどんどん進行します。少しでも気になったら、まずは試しに診断してみましょう。

セルフケアでのAGA対策の効果

薄毛が気になり始めたら、誰もがまず最初に行うのはセルフケアだと思います。育毛剤や育毛サプリ、育毛が期待できるシャンプー、頭皮からケアするヘッドスパやマッサージなど育毛に関連する商品がとてもたくさん販売されています。しかし、実際のところどれくらい効果があるのでしょうか?残念ながらこれらに医学的根拠はなく、AGAに効果的とは言えません。AGAのメカニズムで解説したように根本的な解決にはならないからです。それぞれ詳しく解説いたします。

市販のシャンプーや育毛剤の効果は?

市販のシャンプーや育毛剤の効果は?

手軽に試しやすいケアはやはり育毛シャンプーでしょう。育毛シャンプーは一般的なシャンプーに比べ、頭皮や髪への負担が最小限に抑えられており、健やかな髪を育てるサポートグッズとして人気です。しかし、髪を生やす効果はありません。頭皮の環境悪化による抜け毛には多少効果はありますが、AGAの本質は、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)がホルモンレセプターと結合することによって遺伝子に影響を及ぼし、ヘアサイクルが乱れることによって起こる脱毛なので、根本的な解決にはならないでしょう。同じように育毛剤も頭皮の環境を整えるものでヘアサイクルを正常に戻すことはできないため、AGA治療には効果がないといわれています。医薬部外品の育毛剤には、頭皮の血行促進や環境を整える効果や毛母細胞の分裂・増殖を促す効果がある成分が含まれていることが多いですが、医学的な効果は示されていません。

ヘッドスパやマッサージの効果は?

ヘッドスパやマッサージの効果は?

ヘッドスパやマッサージは頭皮を直接刺激し血流を促すことで、頭皮への栄養供給を高めます。バリア機能を高め外部刺激による頭皮トラブルを防ぐ効果がありますが、ヘッドスパだけで薄毛の予防や解消はできません。頭皮環境を整え、ツヤとコシのある髪を育てる手助けにはなりますが、薄毛を改善したい場合はクリニックで受診することをおすすめします。

規則正しい生活でAGAの進行は遅らせられる?

規則正しい生活でAGAの進行は遅らせられる?

育毛シャンプーやヘッドスパなどの他にも髪に良い効果があるといわれてるのは規則正しい生活です。もちろん規則正しい生活だけでAGAを予防したり改善することはできません。しかし、食生活や睡眠、ストレスは抜け毛や薄毛と密接に関係しており、頭皮環境を整えることは薄毛予防と育毛のために大切な要素と言えるでしょう。見直すべき生活習慣は以下の通りです。

①質の良い睡眠

日中受けた髪のダメージは睡眠中に回復します。入眠~2時間の間に髪の成長に必要なホルモンが最も多く分泌され、髪を太く長く成長させます。朝の目覚めがスッキリするよう就寝前にリラックスしたり、まとまった睡眠時間を確保するようにしましょう。

②バランスの摂れた食事

髪の成長に必要なタンパク質、亜鉛、ビタミン、アミノ酸を積極的に摂取しましょう。日々の食事で摂取するのが難しい場合はサプリメントの活用もおすすめです。糖分や塩分、脂肪分の摂りすぎは頭皮環境を悪化させるのでなるべく避けた方が良いでしょう。

③ストレスを溜め込まない

ストレスをゼロにすることは難しいですが、運動やリフレッシュなどで発散することはできます。過度なストレスは交感神経を刺激し、頭皮の血管を縮小させ、血行不良を引き起こします。その結果、必要な栄養や酸素が頭皮に行きわたらなくなり、髪の成長を阻害、ヘアサイクルが乱れ抜け毛が増えるようになります。自分に合ったストレス解消法を見つけて、ストレスと上手く付き合っていきましょう。

⑤正しい頭皮ケア

過剰なヘアケアや間違ったヘアケアは薄毛予防に逆効果です。頭皮を清潔にしようと1日に何度もシャンプーをしたり、スタイリング剤をつけたまま就寝したりする方がいますが、洗いすぎると頭皮が乾燥しますし、スタイリング剤は毛穴の詰まりの原因となります。頭皮に負担をかけない正しいケアを行いましょう。

病院の内服薬・外用薬の効果は?

AGAの治療として内服薬・外用薬の服用が奨励されています。効果が現れるまで投薬を継続する必要があり、効果を感じられるまでおおよそ3ヶ月~6ヶ月といわれています。では、実際にどのような薬があるのか見ていきましょう。

AGAに効果を発揮する内服薬

AGAに効果を発揮する内服薬

内服薬の代表格は「フィナステリド」です。アメリカの製薬会社が前立腺肥大の改善のために開発した薬で、服用した患者にひげや髪の毛が伸びる症状が現れたため、AGA治療薬としても効果を発揮することになりました。前立腺肥大の原因となるのは、AGAを引き起こす元凶の「DHT」です。フィナステリドは、このDHTの生成を阻害しようと働くため、ヘアサイクルが短縮されず脱毛が起きないようにします。アメリカでは1997年にAGA治療薬として認可され、現在世界60ヵ国以上で使われています。日本でも2005年に承認され「プロペシア」という名前で商品化されています。プロペシアはヘアサイクルの短縮を防ぎ、細い髪が太くなるのが特徴です。1日1回1錠を最低半年間飲み続けると効果が現れ、アジア人のAGAには約90%の割合で効果があるといわれていますが、頭髪の本数が増える訳ではありません。また、近年プロペシアより強力な「ザガーロ」という薬も登場しました。

AGAに効果を発揮する外用薬

AGAに効果を発揮する外用薬

AGA治療には「ミノキシジル」という外用薬も使われます。ミノキシジルは毛髪の成長を促す効果と発毛を促進する効果があり、医学的に効果が認められています。頭皮にミノキシジルを塗布すると血管が拡張され血流が良くなり、栄養や酸素がしっかりと運ばれるようになります。そうすれば毛包や毛母細胞が刺激され活性化し、発毛や育毛が起こる訳です。もともとミノキシジルは高血圧を抑えるための血圧降下剤として使われていましたが、多毛の症状が現れたため、AGAの薬として活用されました。AGA治療に効果的なミノキシジルですが、単体ではAGAの抑制効果はありません。フィナステリドなど内服薬と併用することでより効果的に治療することができます。ただし、即効性はなく、一般的に効果を実感するまでに3ヶ月から半年ほどかかります。

薄毛を進行させないために

✓薄毛治療は早めの治療が大切!!

AGAは進行性の病気のため時間が経てば経つほど症状は進み、薄毛の範囲がどんどん広がっていきます。そうなってしまうと治療に多大な時間と高額な費用がかかるだけでなく、有効な薄毛治療が難しくなる可能性もあります。例えば、薄毛治療に効果的な自毛植毛はAGAになりにくい側頭部や後頭部の髪の毛を移植する必要があります。AGAで薄毛の範囲が広がってしまうと、ドナーとなる側頭部や後頭部の髪の毛が少なくなってしまいますので、移植できる本数や範囲が限られてしまうのです。

AGAは一人で悩みを抱える方が多い傾向にあります。親和クリニックではプライバシーに配慮した無料相談を行っております。患者さまの不安な気持ちや心配事をなんでもご相談ください。薄毛治療を始める場合は、患者さまお一人おひとりの状況に合った最適なプランをご提案させていただきます。薄毛が少しでも気になり始めたら、早めにご相談ください。

名古屋 院長 福島 俊彦

【記事監修】名古屋 院長 福島 俊彦

経歴

  • 平成2年 福島県立医科大学医学部 卒業
  • 平成6年 福島県立医科大学大学院 修了(医学博士)
  • 平成8年 福島県立大野病院 勤務
  • 平成15年 国立郡山病院 勤務 医長就任
  • 平成22年 福島県立医科大学医療工学講座、器官制御外科学講座 准教授 就任
  • 平成22年 福島県立医科大学附属病院 医療安全管理部 副部長 兼任
  • 平成25年 福島県立医科大学甲状腺内分泌学講座、器官制御外科学講座 准教授 就任
  • 平成28年 親和クリニック 勤務
  • 平成29年 親和クリニック名古屋 院長就任

挨拶

薄毛の原因は、人それぞれ違います。原因が違えば治療方法も変わってきます。インターネットに書かれている医学的根拠のない治療方法に惑わされずにご自身にあった治療を選択しましょう。長年治療をしているのに改善されない場合は、信頼できる医療機関へ相談しましょう。